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思うこと。人のために役に立つ、って難しいよね。

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昨日・・今更だけど思った事がある。

福岡に住んでいる頃は、
量販店のパソコン教室で講師をしたり、
iPadの講習会を開いたりしてた私。

この歳にしては滅法パソコンには強いんですよ。
なんといってももう72歳ですからね。

もともと料理屋さんだった私が、何故パソコンを使うようになったのかというと、
単純な理由で、
なにかパソコンを自由に使えるようになりたいとか、
勉強したいとかそういうものではなく、
単純に字が下手なのでメニューを書くのにワープロが欲しかったから。
(字を綺麗にかけるように練習という選択はなかった)

そこで、ベスト電器に買いに行くわけですよ。ワープロを。

そこで出会ったのがMacでした。
PowerBook140。未だモノクロ画面のノートパソコン。
モノクロですよ!カラーがでたのはずっと先。
コロコロと回るトラックボールで操作できて可愛かった。
ちなみに、日本語変換はまだ良くできないMacちゃんでした。
(漢字TALK7.0っていうやつでね)

その当時40万近くしたパソコンを、(それでも安売りで定価は50万以上してたと思う)
5万円のワープロを買いに行った私が何を思ってか、買った。
しかもマッキントッシュ。
多分、分割2年払いができるって聞いて、
今払う金額5万より安いじゃん! とか思って飛びついたに違いない。
全く算数レベルで計算できないから。

もう、パソコンと付き合い始めて30年以上.
同じ世代よりは普通にパソコン使ってる。

で、昨日のことですが、
以前から私よりちょっと若いんですが、シニアの方に、
アマゾンで買い物をしたいから教えてくれと言われたんです。

「あ〜簡単だし、大丈夫ですよ〜!」って、
メールアドレス、携帯電話番号があればアカウント作れるし、
クレジット払いにしなくても銀行振込とかコンビニ払いも出来たと思います!と答えて置きました。

で、時間が出来たので早速アカウント作り。
もう買いたいものも決まっているし、
サクサクとアカウント作成まで済んで、決済に銀行振込を選んで、
いざ!

ありゃりゃ、この電話はもう他のアカウントで使われていますって。

話を聞くと数日前、携帯を買ったショップに行ってアカウントを作って貰っていたらしいです。
じゃあそれで買えますよ!
(作ったんだったら先に教えてよ・・・と思ったが)
で、そちらのアカウントで買えますよ。アカウントとパスワードは?

・・・って、これシニアあるあるなんですけどね。
教室でも結構多いんですよ、なにかアカウント作ったけどパスワード忘れたとか知らないとか。

やはり・・・知らないって。

お店の人からパスワードとかアカウント、教えて貰わなかったですか?

って聞いても覚えてないって。
いや多分アカウントとパスワード教えないで勝手に作るってありえないから、
何かあるはずなんですけどね・・・・。
本人が覚えてないからどうしようもない。

というか、その店のアカウント作った人!最後まで責任持ってよ!

そのアカウントで携帯の電話登録してるので、
同じ携帯番号では新しいアカウント作れないんですよ・・・・困ったよね〜。

次回、自宅に伺って奥さんの携帯でアカウント作ることにしました。

ここで強く思ったわけです。

旦那ちゃんはパソコンでイラストやロゴを作って仕事してたし
クラウドソーシングで仕事もしてた。
でも、私よりはパソコンに弱くて、いつもここはどうするのと聞いてくる。
説明しながら、この年代、これが普通と思っていた私が甘かった。

パソコンに弱いと思っていた旦那ちゃんは、普通にメールでやり取りが出来る。添付書類が送れる。
aiファイルをPDFに変換できる。
当たり前にアマゾンでアカウント作って買い物してる。
これが普通だと思っていたので、
改めて根本的な思い込みが崩れました。

違うんだ。

なんと説明してよいのか分からないけど、
普通の私達世代。
インターネットの世界に飛び込む以前の基本的な事、全然わかってない。
意味がぜんぜんわかってない世代が、
無理やり世間や風潮に、はいどうぞ!って押しやられてる気がする。
インターネット使えば便利だよ!っていう世界に。

根本的に、なんだろう、もうどっぷり使ってる私達が、
知ってると当たり前で、なかなか気が付けないけど、
もっと大事なことを伝えたり、教えてあげれてない気がした。
そうそう、そのアカウントを作ったショップの店員さんがまさにそう。

私が崎戸に住むようになったのは、
自然に囲まれた静かな環境が気に入ったというのも有るし、
旦那ちゃんの生まれ育った町だというのも有るけど、
パソコン一台有れば何処でも仕事が出来るようになって、
田舎でも仕事ができるようになったからだと思う。

クラウドソーシングを利用した新しい働き方のおかげで、
若い人だけではなくシニア層まで、インターネットが有れば田舎でも仕事ができる。
地方都市の雇用のない区域で、新しい働き方のひとつとして
もっと沢山の人に知って欲しい働き方だと思って、
ほんとはそういう働き方や、便利なパソコンや、スマートフォン、タブレットなどの使い方、
広めていきたいなと思ってたんです。

実際、うちの旦那ちゃんから崎戸に来て数年はクラウドソーシングでご飯食べさせて貰ってました。
私はぐーたら、こたつで編み物三昧して。

40代の頃、ボランティアで当時60歳越えの沢山のシニアの方へパソコンを教えてたんです。
それは情報弱者を救うっていう、当時の麻生県知事の政策でもあり、
たぶん、色んな所で地域にパソコンの指導ができる人を養成していたと思う。

実際私も養成講座の授業を受け持ってたし、指導員として活動していた事がある。

崎戸にきて、そういう事がきっと役に立つんじゃないかと思ってた!

けど・・・ちがう。

そんなパソコン知識を教える前に、
便利なインターネットの流れに押し流されて、もっと以前の心構え、
例えば海に入る前の準備運動みたいなものを忘れられてる気がする。

パソコンが使えてインターネット使えたらそれだけで便利なの?

そうじゃない気がした。

だって、例えばwifi,例えばアカウントやパスワードの意味、
知らないレベルじゃないくらい、知らない人が多いのに
情報とか便利とか言う前に、そこに直接行く前の心構え、伝えようよ!
と、何故か意味もなく熱り立ってる私でした。

この自然に囲まれた小さな島。

私ができること、
インターネットの知識を教えるというか、噛み砕いて伝える事しか無い。

なんだか、大きな事考えてるとなかなか一歩が進めないけど、
誰かに有難う助かったと思ってもらえる何かをしたいとつくづく思った。
明日死ねかもしれないしね。生きているうちに。

改めて、フルタイムで働いていてなかなか時間が取れない!という理由はもう止めて、
ちゃんと時間を取って、
1・アマゾンのアカウントを作って買い物をする。
2・そして、パスワードの意味や大切さを教えてインターネットの世界に飛び込んでもらう。
来週の土曜日、友人宅まで行ってやってきます!
(来週の土曜日までは多分生きてると思う。確実じゃないけど)

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