無くなっていた・・・。

以前からブログを見てくれていた友人からよく聞かれる。
「その後、部屋はどうなった?」
そうなんです。
夏休みに日本に帰国している間に、
部屋の配管設備を改装するので2週間だけという約束で、
知らないまま(私たちはまだ日本に居た)
必要な手荷物だけ運んで、
前の棟の「仮住まい」に移ったのでした。
約束の2週間が過ぎても、
数ヶ月経っても工事は終わらず、そのうち冬になり、
寒くなったからか、もちろん工事はストップ。
春節を過ぎても工事は始まらず、
春休み近くにコンコンと工事の音がしたので、
やっと自分の部屋に帰れると思ったのもつかの間。
想像も出来ない事態が・・・・。
お皿を一枚、コートを一着という具合で、
仮住まいに持って来ているうちに、
仮住まいの方に荷物が増えて来てはいたんだけど、
一体いつになったら部屋に帰れるんだ・・・。
やはりこの部屋はとりあえずの仮住まい。
そんなある日・・・・。
突然、
朝9時ころ電話があって、今日中に引っ越ししてくれ・・・だと。
え〜〜〜〜〜!さすが中国!
いや、いや有り得ないでしょう!
要は元の部屋の荷物を全部、
仮住まいの方に移動してくれという事らしい。今日中に。
幸い息子が春休みで家に居て、役には立たないけど、
荷物を捨てたとか、無くなったとか、文句を言われなかっただけでましだった。
ここは国営の賃貸アパートで、国が管理していたものを、
管理するのが面倒になったのか、部屋(まだ荷物が置いてある元の部屋)が有る棟を、
丸ごと貸してしまったんだそうだ。突然、全部ね。
だから、工事も中止。
あり得ない!・・でも中国だとあり得るんですよね。
こういう時は文句言っても正義も道理も通らないので、従うことにしました。
というか、
頑張っても元の部屋はバスタブも取り外したままだし、
工事の埃にまみれて、入るだけで咳き込むし、
仮住まいは、半年以上も住んでいると、馴染んできて、
もうまた引っ越すのも面倒になってきてたので、さほど未練はなかった。
何しろ工事中は、部屋の中に山が有りましたから。土の・・・。
まぁ・・・・・この状態、見た事がなければ、
普通の人は言葉で言っても想像できないと思うけど。
寝る所とお風呂が有れば、
もうどこでも良い!
基本的に住まいの注文は、
暑さ寒さがしのげて、台所が広めなら不便とは思わない。
春休みになっていたので、日本に帰国前で忙しい友人も、
親子で手伝ってくれて、どうにか半日で移動完了。
もう何が要るのか要らないのか、よく選別する暇もなくて、
とりあえずどうしても要るものだけ運び込んだ。
4部屋のものを3部屋に移動するのだから、
どう考えても入りきれなかった。
かなりのものを捨てた。
恐るべし!あり得ない事がおこる中国。
でも、4年も住んでいると、
私の中ではそんな事も大した問題ではなくなっている。
だから、仮住まいが今となっては立派な本住まいです。
問題は・・・・・。
仮住まいに移って、元の部屋からは必要なものだけ運んでいたけど、
(いつかは部屋の改装が終わると信じて、こつこつと半年にわたって)
随分と大事なものが元の部屋から消えていた。
カシミヤのコートや、アイロンや、変圧器、焼き肉プレートなど。
丼や、毛布なども消えていたので、
まぁ、冬を過ごすのに必要なものを工事の人が失敬したのだろう。
火事や地震で無くしたと思えば大した事ではない。
それより、なにより・・・・・。
先日からお世話になりっぱなしの友人に、
手作りの小物入れを作ろうと、
日本から大事に持ってきた久留米がすりや、
和服のパッチワーク用布を捜したけど、
どこにもない・・・。部屋中のもの全部開けて、捜したのだけど・・・
そんなぁ、とても大事なものだったのに・・・・。
何年も何年もかけて集めた布だったのに。
いや、まてよ、一番最初に持ってきた気もするし、
どこかに仕舞い込んだかもしれない。
そう思ってもう一度、くまなく捜してみたけど・・・・やはり無かった。
最近は、こんなかなり大きいショックにも、
めげずに、なんという事無く、立ち上がれる。
立ち上がるには落ち込んでないで何かしなきゃ。
先日買ってきたリバティの生地を並べてみてたりしたけど、
ふと思いついた。
いつの間にか汚れていた大島の着物。

汚してしまった大島の着物

日本でなら洗い張りにも出せるけど、
こちらでは無理なので、ほどいてブラウスでも作ろうかと思っていた。
これで作ろう!
縫い目をほどいて、切り分けた。
ベストかブラウスを作るとして、かなり端切れが出来るので、
そこのところを使って、小銭入れを作ってみた。

大島のパッチワーク小銭入れ

軽いし、取り出しやすいし、結構良いかも!(^^)!
和の生地はやはり落ち着く。