人生を考える。何が幸せ?

旦那ちゃんのお兄さんのお引越ししました。
お引越しと言っても、家とか部屋ではなくて施設から施設。

ブループホームからリハビリ施設にお引越しでした。
3年前、脳梗塞で倒れてから自力での生活が出来ず、ずっと施設です。

旦那ちゃんの兄といっても、私のほうが旦那ちゃんより5歳年上なので、
私より2歳年下なんですよね、、、、。

ちょっと考えてしまいますよね、
ある日突然倒れて、その日からもう家での生活ができなくなるなんて・・・。

夜寝るとき、朝起きるとき、
まずは家に居て、普通に生きていることに感謝です。

お引越しと言っても隣接している施設なので、
車でチョロっと荷物を運ぶだけです。
後のことは施設で全部管理してくれるのでものすごく助かる。

しかも施設というより外観はリゾートホテル。

ロビーも広くて、綺麗で、緑が多い良い場所です。

館内には陽当りのよい場所にリハビリの施設が有って、
いろんな運動器具や、くつろげるテーブルや椅子、本棚には本が揃えてあり、
居心地が良さそうなんですよ。


高級老人マンションみたい。
私も入りたいくらい部屋もきれいだし広かった。

朝ご飯たべて、ゆったりとソファに座って本を読んで、お昼も用意されていて、
夕ご飯もバランスの取れた夕食を用意してもらって、
お風呂も大きなお風呂に入れるし、眠るまで近くに誰かがいる。

夜中に脳梗塞起こしたり、心筋梗塞などを起こしても、近くで見てる人がいてくれる。
お兄さんは一人暮らしだったので、
今の生活のほうが楽なのかもしれないと思うよね・・・。
それに倒れて初めて知ったお兄さんの経済状況。
絶対、年金だけでは暮らせないし、貯金もなく、たぶんそのままだと破綻してた。

意思疎通が出来ないので本人の思いは聞けないけど。
今の生活の方が楽と考えてしまう。
身体が思うようにならないのはそれ以上の辛さが有るかもしれないけど。

今私も旦那ちゃんも、老体鞭打ちながら(そうでもないけど)フルタイムで働いているのは、
このお兄さんの生活を支えるためでもある。
ふたりして働かないと、毎月の支払いが全然というか全く足りない。

私達が働けなくなったら・・・・の時を想像すると頭が痛くなりそうだけど、
とりあえず頑張れるところまで頑張る。

働かないと暮らしていけないから働いてる。70過ぎても。(旦那ちゃんは未だ60代だけどね)
(その割には、、、、、楽しんでる)

そういう意味では負け惜しみではあるけど、働かせてくれて有難う。
って言いたいよね。

何が幸せなのかわからない。
広い素敵な庭の有る大きな家、素敵なキッチン、くつろげる居間。
ブランド物の服や小物。溢れる靴。
好きなものを買える経済力。
もしかしたら、歩いていく道を少し変えればそういうものに囲まれた生活をしていたかもしれない。

そんなものは今なにひとつない。

けどね、ほんとに、負け惜しみにしか聞こえないけど、
今、幸せを感じるのは、
例えば買おうとしていた物がいざ買おうと決心してサイトを見たら1000円値下がりしていたとか、
息子から誕生日に入浴剤貰ったとか、(猫にもてる入浴剤というやつ)
旦那ちゃんが買い物ついでに大好きなグレープフルーツジュース買ってきててくれたとか、
1円でも安く泊れないかと策を練るプチ旅行プランを考えてる時間とか、
そんな日々の温もりであったり、そんな小さな出来事。
ほんと感動してしまうんですよね、些細なことに。

だから、そんな小さな事で幸せを感じれる今の人生のほうが
行き先を変えてて、もっと人が羨む人生をおくれてたよりは、
ずっと良かった気がする。

身の丈にあってる。

働けることに感謝してる。
大好きな海と、豊かな食材と、猫たちと、
たまには蹴り上げたくなるほどクソッ!と思うけど本質的に優しい旦那ちゃんと、
死ぬ前の数日か、数ヶ月か、または数年か、数十年かを過ごせることを感謝しよう。
なんといってももう過ぎてしまった人生を悔やむことはやめよう。

引っ越しの荷物を片付けながら、
いつ来るかわからない病気や死。先を考えても仕方がない。
自分に都合が良いように考えようと思った。