道を歩くとどこからともなく良い香りが・・・。
この季節だけは、香りで記憶が甦る。
父が亡くなった12年前の10月17日も、
福岡と実家の久留米と何度も何度も行き来して、
歩いた道のあちらこちらで金木犀の香りが漂ってきていた。
急に寒くなって、亡くなる数日前からストーブを付けた。
そう思うと今年はほんとに暖かい。
自分の誕生日ですら、どんな気候か覚えてないのに、
父が亡くなる前の数日間は気が張っていたのか、
記憶の中での気候の移り変わり、
いつでも、その数日の肌で感じた記憶を呼び出せる。
12年はあっという間だったようにも思えるし、
とても長い、いろんな事が起こった年月とも思える。
今年は13回忌。
今年は4月に兄が突然60歳の若さで亡くなり、
親戚一同が集まった事もあり、
父の13回忌は、たくさんの人を呼んで行う予定を中止にした。
それならと、私もお金も無いし、帰国するのは止めていた。
それなのになぜか今法事に座っている。
寸前に息子の怪我で帰国。
呼び寄せられたのかなぁ・・・不思議な気がした。
お経の後、
出前のお弁当を配達してもらった。
高良山のふもと、山の中にぽつんとある料理屋「青柳」
小さい頃から家族で良く行った店。
以前はジンギスカン鍋のお店だった。息子さんの代になって会席料理も始めたらしい。
庭は山に続いていて秋は樫の実を拾えるし、春には山菜が取れるし、
子どもには、食事時間以外にも楽しい料理屋だった。今も健在。
今日は、叔母が足が悪いので出前のお持ち帰りもできるお弁当。
一の重
二の重
三の重
3つまとめるとこうなって、お刺身は器盛り。
なかなかお洒落。
松茸のお吸い物と松茸ご飯も・・・
どーんと、お釜で!
ご飯を食べてお墓参りに行く。
我が家の墓は、最近納骨堂から移転しました。
真新しいお墓の中では、
先祖さまは居心地は良かったのだろうか・・・・。