住んでいる公寓は24時間給湯体制が唯一の取り得というか、
居心地が良い理由だった。
10年前は外国人居住区域は決まっていて、
今の紅梅交差点より海側でしか住めなかったらしい。
その中でも日本人向け住宅として建てられたみたいで、
契約しなくてもNHK国際放送が最初から見れる。
家電は全部ナショナルだし、家具もシンプルで、
なんといってもバスタブが有り、大連では珍しく24時間お湯が使えた。
普通は給油のタンクが小さいのでひとりシャワー浴びるとすぐにお湯がなくなる。
中国に住んでいてお湯が自由に使えるのはほんとありがたい!
と思っていたのが・・・全然納得できないけど、ある日突然、
機械が古くて壊れたからとか、お湯を供給するには足りないとか言って、
時間制限が始まった・・・。
うちの公寓は、国営(当たり前か・)の電力会社の持ち物で、
オフィス棟と、ホテル、公寓がある。
オフィス棟のビルの屋上に取り付けられた太陽電池で、
公寓のお湯が出ていると聞いた。
ちゃんと屋上には太陽電池があるので、そうなのだろうけど、
壊れた様子は無いし、何で足りないからと、時間制限なのかはわからない。
最初の入居条件と違うので、
友人が契約の時にその事を言ったら、
「一日2回も出している!から」と、言われたそうだ。
2回も出てるのに文句ある?と言った感じなんだろうか・・・。
2回は朝の5時から8時と、夕方5時から8時。
朝は、あっという間に8時になるし、
夕方も、ご飯作って、片付けて、お風呂に入るのも急いで、
なんだか落ち着かない。
お湯の出る時間を忘れるとシャワーも浴びれない。
週何度か凱倫温泉通いだ。
1軒ずつ、湯沸しをつけるということで始まった改装だけど、
どういう事になっているのか、もうすでに5ヶ月。
お湯が出なくなってもう半年。
我が家の時計は「今の時間は7時です」「今の時間は8時です」と、
親切に教えてくれる(中国語で)
なので、「8時」と言われて、まだ洗い終わってない時は、
慌てて、スピードアップするけど、
無情にもぴったり8時に消え行くようにお湯が止まる。
お風呂に入ってる途中でも、ぴったり8時なると、
すーっと、消えるように止まる。
なのに、なんと、ここ数日8時に一度止まるけど、
5分もしたらまだ出るようになって夜の10時くらいまで普通に使える。
いやぁ・・・滅茶苦茶、嬉しいというか便利というか、
お湯がいつでも好きな時に使えるってなんて幸せ!
お正月は掃除はしたらいけないものらしいけど、
こんなチャンス逃す訳には行かない!
玄関も、キッチンも、お風呂も、この際しっかり掃除した。
掃除の嫌いな私が、正月そうそうこんな事をしたら、
今年は雨嵐の運勢が待ち受けているかもしれない・・・・・こわっ。
お湯が出るこの当たり前の事を、
時間制限などあほらしい事を誰かが実行しなければ、
感謝する事も、有り難いと思う事もないだろう。
幸せってそんなもので、
当たり前にある時はそれが幸せなのだとは思わない。
若い時の苦労は買ってまでもしろと言うけど、
若くなくても、いや、若くないから尚更、
長く生きて、今まで惰性になっている幸せを、
感じ取る気持ちが薄れてきてる。
気がついて、改めて感じれる事は良い事だ。
少しの苦労や、面倒は、当たり前の事を、当たり前ではなくそれが幸せなんだと、
気付かせてくれる指南書みたいなものだ。
こんな事で、ラッキーだった!と思える単純な人間で良かったと、
つくづく思うけど、
それにしても、何でお湯出るの?お正月特別サービス?