懐かしい古民家レストランで元気な叔母さんとランチを食べる。

久しぶりに久留米に来たのでお葬式で会えなかった叔母さんとお昼ご飯。
お互い母のお葬式の時が会ったの最後で、
もう10年以上会ってないので分からないかもしれないよねって言いながら、
後ろ姿だけですぐ分かった。

足は杖をつかないと歩きにくいけど、
至って元気だった。

古民家を改装した友人のお店でランチ。

ここね、ちょうど福岡に帰ってきてたし、母もまだ元気だったので、
改装した時は毎日ここに出かけて、相当手伝ったんです。

もともと、この家は久留米駅から歩いて1〜2分という利便性の良い場所でありながら、
誰も住んでなくて、友人のお父さんが時々カラオケの練習部屋に使っていた家。

お父さんがすぐ前の家と駐車場を売却して等価交換みたいな形で、
跡地に建てられたマンションに住むことになり、
マンションの建築が終わるのは2年後。

他の代替えの部屋を用意して家賃も負担してくれるのだが、
前に使ってない家が有ったので、
替わりに修復と改装して住めるようにしてくれた。

マンション建つまでといって住んでいた場所。
でもね、仮住まい・・・・のはずだったけど、マンションが建っても、もう此処が良いと言って、
結局、亡くなるまでそこに一人暮らしだったのよね。

友人たちは、すぐ前の新しくできたマンションに引っ越したので、
夕飯はマンションで一緒に食べていたそうだ。

一時流行ったけど、今、等価交換ってあまりしてないらしく、
友人の所も一度家と駐車場を売却して、出来たマンションを購入する形になって、
元々家があった土地に建てられたそのマンションに住んでいる。

一番上層階の2部屋をつないで、かなり広めの部屋になっている。

築70年(当時がそうだったのでもう80年だよね)の家は、
材木屋だった友人のお父さんが木材に贅を尽くして建てた家で、
壊すのには忍びなく、改装して古民家レストランとして営業することにしたのだ。

もともと、一等地なので、誰もが目を付けていて、
いろんな業者が貸してくれと、売ってくれで、交渉に来たらしいけど、
頑固として手放さなかったらしい。木材を一番良いのを使ってるからと・・・。
良かったよね、手放さなくて。

でも、改装前はかなり傷んでた。

瓦は全部取り替えないとあちらこちらで雨漏りがしていたし、
建具もなかなか動かなかったりしてた。
台風で飛ばされた瓦の後はビニールシートが引かれてた。

建具は1回全部取り外し、
外壁も全部塗り直し、

障子や襖も全部自分たちで張り替え、

壁も自分たちで全部ペンキ塗り。

床の畳も全部外して、板を敷き、

床も自分たちで塗って、

カウンターはたまたま熊本から手に入り1枚板を設置。
上には欄間をうまく使って、内装してもらいました。

天井も悪くなっている分は全部外して入れ替え、

中庭には、余ってる瓦を使って庭を作り、

テーブルは全部自分たちで作り、
なかなかおしゃれに出来上がりました。

カウンターもよい感じに出来上がり。欄間が良い味出してるよね。

私は、此処を頑張った!

トイレの手洗い場所を、
改装しないでこのタイルのレトロさを活かそうということになり、
まぁともかく2日〜3日かけてピカピカの新品みたいに磨き上げた。
(しまった写真撮って来るの忘れた)

そんなこんなで出来上がったレストランです。
デザインは岡村修さんです。

おばさんとふたり、ランチ頂きました。
小鉢2種。焼きナスと、ひじきの煮物。

お刺身。シマアジと鯛。

茶碗蒸し。

馬鈴薯まんじゅう。馬鈴薯のなかにミンチが入っています。

焼き物。鰆。いちじくの甘煮と付け合せが何点か付いていました。

天麩羅。

そしてお味噌汁とご飯。
デザートはわらび餅でした。

ご飯食べてる間、86歳の叔母さんは、1人で喋ってた。
此処数年した病気の事や、
先日亡くなった叔母のことや、
兄である、私の父のことなど。

途切れなく話して、食べ遅れて、慌てて最後に黙って食べて、
笑うよね。とても楽しい時間でした。

良かった、ほんとに元気で。

92歳で亡くなったうちの母に、
叔母は口癖のように「姉ちゃんみたいに90過ぎまで絶対生きれない」
と言ってたけど、結局92歳まで生きた叔母さん。

私たちも一緒、一緒。定年を92歳にせんといかん!と言われ、
一応92歳まで頑張る事を約束させられました。

約束したって、なんの保証もないけどね。

 

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