図書館で借りたメアリ・H・クラークの「今は涙を忘れて」を読んだ。
すっかり忘れているけど、メアリ・H・クラークの著書は40年くらい前に全部読んでるので、
間違いなく一度読んだと思う。確信がないほど全く内容忘れてた。
これから本を買っても何年後かに読み返せば2度も3度も楽しめるね。
海外ミステリーは名前を覚えるのが不得意で、
何度も最初の扉のページに戻って主要登場人物のところで、
え〜と、この人って誰だっけ?どういう関係の人だっけ?と確かめないといけない。
ちょっと面倒。
「今は涙を忘れて」もその面倒さは有ったけど面白かった。
なんか久しぶりに海外物を読んだらその文章の言い回し、
微妙な言葉の引き出し方が巧みで、読んでいて面白い。
ただちょっとね、ばあちゃんとしてはもう単行本を読む歳では無くなったな、
というのが実感です。
眼が疲れる・・・。
もっと読みたくなって、Kindleで捜しました。
いつもkindle本はiPadで読んでいて、
あまり小説は読んだことがなかったけど、
目も疲れないし、手で持って無くても読めるので、凄く読みやすい。
少なくとも単行本よりはかなり読みやすい。
これから、特に海外小説はKindleかなぁと思いました。
買った本は、マット・ヘイグのミッドナイト・ライブラリー。
読んだ後の後味もよく、面白かったです。
面白かったけど読んだ後なんか虚無感が残ったり、
どうにかならなかったのか!と憤りを感じる事もなく、
自分の人生についてもなんとなく重ね合わせて面白かった。
最近はこういうパラレルワールド。結構期待する。
もう残り少ない人生なのにいつか何処かで、最後に人生がひっくり返る。
またはまさか信じてなかったけど人生をやり直すチャンスが有ったりしないか?
ありえないと現実を知った今のほうが、密かに起こったら面白いと思ってる。
この本の中でも出てくる幸せな自分を探すいくつもの選択。
でもそういう決断はけっきょく誰かの運命に影響が出るんだよね。
いつか何処かで今までの世界と違う世界が動き出す。
そんなパラレルワールドを期待というか夢見るのではなく、
今生きてる何の変哲もなく普通の生活を大事に生きていかなきゃと、
今更ながらに思った。まぁ死ぬまで希望は捨てないけど。
そんな自分の事と重ね合わせなくても、小説として、読み物として、
1行も期待を裏切らないほど面白く読み進めました。
ちょっとひと息ついて、
この前息子たちが来た時に貰ったコーヒー飲みながら、
末っ子の中学校の時の体育祭のビデオ。
ブログにファイルは有るんだけど、
当時流行のflvファイルのため見れなかったファイルを、
MP4にして見れるようにしてたので思い出して送った。
何も考えないで送ったけど、ちょうど日曜で暇だったらしく、
珍しく、おそらく1年半ぶりくらいに、
LINEで体育祭の話題から、どうでも良いことに盛り上がり長い時間会話した。
体育祭と言っても全校生徒は150名位。
大連市内でタクシーの運転手さんに「日本人学校」と言っても誰も知らなかった。
いま、中国で事件が起きてる状況考えるとよく解る。
当時の日本人学校は密かに山の上に建っていた、
近くに住んでいる人も知らないくらいひっそりと。
当時は北京の日本人学校に北朝鮮からの脱北者が逃げ込んで、
騒ぎになったことがあるので目立たないようにしてると聞いた。
末っ子の息子にとっても少年期の貴重な6年間。
中国での暮らしはなにか人生のプラスになるのだろうか。
人生の転機、私の場合中国で暮らしていた時期に有ったのかもしれない。
あの頃、毎日おいしいものを食べて、好きなことをして暮らしてたけど、
高みを目指して何らかの努力をしていれば今の状況が違ってたかも・・・。
いやいや、たとえ良い方に違ってたかもしれないけど、
状況が変わっていたら崎戸に来ることは無かったよね。
私はやっぱり、
旦那ちゃんと再会し、結婚して、想像してなかった崎戸で暮らせてることが、
最大の幸せなのかもしれないなぁ・・・と思った次第です。
ちょっといま本を読み終えたばかりで感傷的になっております。😅
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