清朝最後の皇帝・溥儀が過ごした家(静园)に行く。
車で走ると、道路の両端に、
古そうなビルの1階に整然といろんな業種の店が並んでいた。
そのビルの脇から一直線に伸びる小さな道に民家が並ぶ。
綺麗な街だと思った。
並木道を輪たくが走る風景は、ちょっとレトロ。
気候が良い時期にはゆっくり歩いて散策してみたい街だ。
ホテルから数分で静园に着く。
入場料20元。
放置されて野ざらしになっていたようだが、最近修復された。
外からはそんなに広くは見えないけど、
50もの部屋がある屋敷だ。
外の通路。
ここを子どもたちが走りまわったそんな風景が浮かんでくる。
撮影禁止だったけど、
勝手にカメラがとらえた(怪奇現象か?)寝室。
いろんな記念の品や写真が展示されていて、ゆっくり見て回った。
改めて、全景を見渡してみると、
時代に翻弄された溥儀の一族が、ささやかな静かな時を過ごした家は、
主を失い、形は復元されても、抜け殻のようで、
あまりに整然と、建っているためになお一層冷たい気がした。
でも確かに手が届く時代に、
清朝の最後の皇帝はそこに存在していたのだ。
この道を歩いたのだろうか?
天津ではタクシー代わりのようだ。
いたる所に、この3輪車が走っていて、ちょっとレトロな雰囲気。
同じ中国で近いのに乗り物文化がまるで違う。
静园を出て、今度は古文化街に移動する。
清朝時代の古い街並みを再現した通りで、
中国らしいお土産品の店が軒を連ねている。
あちらに寄り、こちらで引っ掛かり、またあちら・・と、ゆっくり歩きながら見物。
オカリナみたいな笛が売っていたので、買おうか買うまいか迷って、
迷っているうちに忘れてしまった。
民族博物館もあるけど今回は時間が無いので通過。
泥人形が名物らしくて店は満員。
あっ・・・・・・あらわに・・・・。
人形もちゃんと股割れパンツを着ているのには苦笑。
友人は、飾り文字の書を描いてもらっていた。
そろそろお腹もすいたし、暑いので、
半分くらいのところで折り返し、タクシーに乗って、
天津で有名な肉まん屋の「狗不理」へ。
名物にうまいものなし!で住んでいる人に聞けば美味しくないそうだが、
天津に来たら、やっぱり天津名物「狗不理」の肉まんを食べなければ!
空港ではこの肉まんの箱を山ほど持っている人が居た。
でも、いつもお昼に近所の4個1元の肉まん(確かに小さいけど)を食べてる私としては、
1個10元は、お土産に買う気にはなりません。
狗不理の肉まん
8個入って36元(だったかな?)なのに、単品だと10元。
5人なので、2個単品で追加したけど味も大きさも同じようだった気がする。
肉まんだけではなく、あわびなどの高価な料理も有るけど、
私たちは、ユリ根とアスパラの炒め物、レバーの炒め物、スープなどを注文。
このレバー炒めが病みつきになりそうに美味しくて、
家に帰ってから早速真似して作ってみた。
かなり味は違うけど、
レバーも一度揚げて、甘辛く炒めると、かなりの人気。
我が家の定番にしよう・・・・(レバーは安いし)
お腹が満足したところで、天津博物館へタクシーで移動。
あまりに大きすぎてどんな後ろに行っても、
収まりきれませんでした・・・・。
日本人建築家のデザインと聞いてネットで調べてみると、
「川口衛構造設計事務所+高松伸建築設計事務所」
荷物検査(X線)は有りますが、入場は無料です。
天津の文化施設は無料となっているところが多く、
以前有料だった広大な公園も最近無料解放され、
タクシーで通過したけど、沢山の人で賑わっていた。
さすが、政府直轄の都市なんですねぇ、太っ腹です。
清時代の陶器です。
ここも一応撮影禁止だったけど勝手にカメラがとらえてました・・・・
というより、皆、博物館内の警備や係りがいる目の前で、
特に誰かの像とかの前では携帯でとかデジカメでとか、
バチ、バチ、撮っていたけど怒られてなかった。
まだ全部見終わらないうちに帰りの時間が近づいて、
1階の椅子でアイスクリームを食べて、
あと、数日天津に残る心翠さんと、
案内してくれた心翠さんの娘さんにお別れを言って、飛行場へと向かう。
お土産を買って、登場手続きを済ませた後、
最後の散財、カフェで高い珈琲を飲んだ。
なんと、財布の中は、大連市内に買い物に行った時より減ってなかった。
充実した2日間。
少ない日数だからこそ、はるかに思いが詰まり、
過ごした時間を克明に思い出せるのかもしれないけど、
ほんとに思い出に残る旅だった。
出会った、すべての人に感謝。
旅順・天津のブログ拝見させていただきましたが、面白かったです。
溥儀の屋敷に行きたくなりました。
天津は暑かったでしょう。
「勝手にカメラがとらえた写真」、この書き方面白かったです。
>しゃおりんむうさん、
歴史と繋がっている場所に足を踏み入れると、
ちょっとタイムトリップしてしまいそうです。
天津は、暑かったですねー、でも九州みたいに、
乾いたお風呂に入っているような生ぬるい風が無いだけましです。
綺麗な街ですよね、天津って。
ただ、空気は大連の方が綺麗かもしれません。