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博多もつ鍋

一時、博多もつ鍋が、ブームになった事がある。
当時、博多で日本料理のお店をしていて、、
鍋はいろいろ種類を置いていたけど、
もつ鍋はメニューとしては置いてなかった。
ただ、酒の肴にもなるし、
最後にちゃんぽん麺を入れて食事にもなるので、
お店が終わってからの賄い食として、
新しいモツが手に入ると調理場でよく作って食べていた。
親しくしていた、取引銀行の支店長が、
閉店間際に「お腹がすいたー」と飛び込んできて、
すでにその日材料がすべて終わり、
店の従業員の賄い食を出した事がある。
その日はもつ鍋で、
賄い食といえども、我が家は当然、
出汁だけは、こだわりの昆布とかつおの本格的な出汁なので、
はっきり言ってそこら辺のもつ鍋専門店より、
絶対美味しいと自負している鍋。
とは言っても、個人個人の好みが有り、
我が家のように、濃い目のカツオ出汁であっさりした味のもつ鍋も有れば、
すき焼き風の甘い味付けの味もあり、
ブームに乗って東京の六本木に進出した、
老舗のもつ鍋店などはこのすき焼き風の味。
支店長は、このあっさり味のもつ鍋がお気に召したようで、
感激ひとしおで、
「今まで、こんなうまいもつ鍋は初めて食べた!」となり、
ついには酔いも誘って、
このもつ鍋は最高だ!これは絶対に流行る!
とうとう「もつ鍋店」出店しようと言う事になってしまった。
銀行融資、5千万。支店長枠で一発決定だって・・・・。
それから凄まじく忙しい日々が続いた。
店舗を捜して、より新しいモツの仕入先を開拓して、
野菜もこだわった。
駅前の小さなビルを1階から3階部分まで借りる計画で、
内装の設計図も頼み、後は契約という所までこぎつけた。
いよいよ本格的に始動開始という時に、
身内が急死して、それ所ではなくなり、
出店計画を一旦休止している間に、
誰からとも無く熱意が消えてしまったのだ。
店を出すって勢いだったのか・・・・。
ブームになった「博多もつ鍋」も、
1年で全国レベルのブームは過ぎ去り、
本場の博多でさえ平常に戻って、
考えたら出店しなくて正解だった。いらぬ苦労は避けれるなら避けた方が良い。
ただ、
商品化しようと工夫を重ねた我が家の「もつ鍋」は、
進化して残った。
大連ではこんな新しい牛モツが手に入る。
下処理が結構大変だけど・・・・・。想像以上に大変だけど・・・・。
ごめん、重ねて言わせて。ほんとに下処理が大変〜〜〜。
だって、黒のビニール袋にいれてバケツに入れてある・・・そのままの状態で。
でも何と言っても1斤(500g)10元(130円位)だよ〜。
こちらでは一般家庭では買わないようです。
日本で売ってる状態まで下処理するには結構な手間がかかるけど。

珍しく息子がもつ鍋が食べたくなったと言うので、
野菜たっぷりもつ鍋。

自慢の秘伝の出汁!と言いたいけれど、
単に昆布とカツオの出汁を取るだけです。
とくにこちらではインスタントの出汁パック。
後は薄口しょうゆと塩とにんにくのスライスを入れるだけ。
当時、もつ鍋はヘルシーと言われてた気がする、
でも、絶対有り得ないと思う。
冬場は3分も置けば、油脂の膜が張る。
口の中でさえ油が残る気がするのに、ほんとにヘルシーなんだろうか。
確かに野菜は山ほど食べれるけど・・・・。
一度ブームになった日本では、肉より高くなって、
そう沢山は買えないけど、
安いので、たくさん買い過ぎた。
油の消費量を考えるとぞっとする。
食べてしまってからから考えても遅いけど。
またもや隠してばかりはいられない露出の季節がやってくるのに、
(二の腕の露出が怖い・・・・)
今年もやはりダイエットは無理なようだ。
今年のモットーは、健康一番にしようか・・・・。

「博多もつ鍋」への11件のフィードバック

  1. お久しぶりです。
    プロのモツ鍋、素敵ですね!
    大連は牛肉系はあまりよい材料がない…と思っていたので
    新鮮な牛モツにびっくりです(^o^)

    1. >うめさん、
      レバ刺しだって食べれるんですよ~。
      ちょっと下処理が要りますが、
      ある意味日本より新鮮で、新しいですよ。
      (魚で言うとさばきたて?)
      牛肉は中国のは、さぱさぱしていて美味しくないんですが、
      ロースとビーフにすると何故かジューシーで美味しいです。
      ひれ肉とかの塊肉に、適当に香味野菜を貼り付けて、
      出来れば1日オイルに漬け込んで、
      フライパンで表面を焼いた後、
      塊の大きさにも拠るんですが、
      オーブンで15分くらい焼くとレア。
      30分くらいで適当な赤みの残ったロースとビーフになります。
      豪華ディナーに変身!
      何故か普通に焼くとぱさぱさで美味しくないけど、
      ローストビーフには向いているようですよ。

  2. めちゃめちゃ綺麗なもつですね~。うちは娘達も大好きなのでもつ鍋たまにします。ベースは、近所のお店のもつ鍋のスープが市販されているのでそれを使いますが。。。コレステロール高いんですよね~。私コレステロールの高いものばかり本当に好きで困っちゃいます。。。是非そのこだわりのもつ鍋食べてみたいですね~~~。

    1. >めいさん、
      次回大連に来られる時は是非!
      お店7月始めにはOPEN出来そうです。
      2年前くらいまでは1斤5元だったんですよー。
      最近日本人が買うからか、
      もしかして我が家が犯人?かも知れないけど、
      15元に値上がりしました。
      下処理が大変だけど、美味しいものを食べるためにはめげません!
      でも、ほんとコレステロール高そうですね・・・・食べ過ぎに気をつけなきゃ!

  3. レ、レバ刺しですか!?
    中国で生肉なんて、考えもしなかったですが…
    もともと夫婦でモツ好きなので、久しぶりに食べたくなりました♪
    中国の牛肉がローストビーフに向いているなんて、
    初めて知りました。
    耳寄り情報ありがとうございます!
    牛肉料理はほとんど手をつけてなかったので、
    挑戦してみたいと思いますv

  4. >うめさん、
    そうなんです!レバ刺し美味しいんですよ。
    ローストビーフにするのは安いひれ肉で大丈夫ですよ。
    (1斤20元くらいの)
    中国の牛肉味は良いのだけど硬いし、ぱさぱさなので、
    ローストビーフだと何故か美味しいです。
    我が家も今日はローストビーフにしようかなぁ・・・。

    >めいさん、
    7月1日OPEN予定です。
    場所も近くなのでまた案内しますねー。
    国慶節は間違いなく開店していると思います。
    (ほら、中国何があるかわからないのですが・・・・)

    1. >こてつさん、
      もつは、多めに塩をまぶしてよく揉み込んでください。
      ざるにあけて、流水で良く洗います。
      これを2~3回繰り返し、ぬめりが取れ、すすぎの水が澄んできたらOKです。
      この作業を怠ると、(生臭みが残り)美味しくないので、
      面倒ですが、しっかり揉み洗いすると良いですよー。

    1. >こてつさん、
      最初の下処理をしていると、
      一味違いますので、是非やってみてください!
      おいしいもつ鍋が出来上がりますように!

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